担当M(以下M):ワールドカップ南アフリカ大会が終わり、Jリーグが再開します。Jリーグの中でラモスさんが注目する選手は誰ですか?

ラモス(以下R):まず中村俊輔。それから玉田、矢野、今野、中村憲剛、稲本、岩政。

M:今回のワールドカップで出番がなかったか、あっても少なかったフィールドプレーヤーですね。

R:新しい監督が決まって、すぐに次のメンバー選考があるでしょう。今名前を挙げた選手たちは、まずそこに選ばれるように頑張ってほしい。4年後に選ばれたいとか、そんな悠長なことじゃないと思います。まず次のメンバーに入る。アジア大会はU-20日本代表で参加すると言われていますけど、そんなの関係ないというくらいの活躍をしてメンバー入りしてほしいと思います。年齢的に次のワールドカップは難しいと思う選手もいるかもしれません。でも、歳なんて関係ない!! Jリーグが始まったとき、僕は36歳でしたよ。それでも今の選手並か、それ以上に走れていたと思います。みんなもまだ老け込む歳じゃない。だから彼らに注目しますよ。他にも前田や石川も注目しています。

M:惜しくもメンバー入りしなかった選手たちも、さらに張り切るでしょうね。

R:まだ余韻が残っている今のうちに頑張れないと、いつ頑張るのって感じです。

M:川島選手や内田選手、香川選手は海外に移籍していきました。

R:内田も香川も出番がなくて悔しかったでしょうね。だから海外で経験を積んで次のワールドカップで活躍してほしいと思います。

M:Jリーグで頑張ることで海外の選手とも対抗できるようになると今回のワールドカップで証明されました。

R:そうですよ。だからまずJリーグで必死にプレーしてほしい。それから海外に行っていいと思います。そういう上昇志向を持ってプレーしているかどうか、僕が確かめたいと思っているのが、横浜FMの栗原ですね。あとは浦和の山田、柏木、東京Vの河野、名古屋の金崎、広島の槙野も見たいと思っています。

M:海外とはヨーロッパですか?

R:そうでなくともいいと思います。もしも韓国に行ったとしても十分に鍛えられます。逞しさを身に付けるのには海外で暮らすというのがとてもいいんです。そういう移籍まで彼らが考えているのか、プレーの中に現れてくると思いますね。

M:日本代表の活躍でますますJリーグが楽しみになってきました。

R:これが日本のベースですからね。みんなでしっかり見て、いいプレーは褒めて、悪いプレーはしかることで日本のレベルはさらに上がるんです。ワールドカップの情熱を持って今度は日本のスタジアムに行きましょうね!!