初めて会う人からよく言われます。「唐澤さんって居酒屋なんていかないんでしょうね?」。思わず「えっ・・・?」ということになるのですが、これは大いなる誤解です。ガード下の焼き鳥やは大好きだし、ワインより日本酒、しかも常温でコップ酒。焼酎は臭い芋ロックをがんがん飲むのに・・・・・・。これって自分自身のマーケティングの失敗?


「おまえは、早稲田に入ると思ったけどな!」

お茶の水女子大学に入学が決まったときに高校の同級生から言われたことです。小学校、中学、高校と男子と取っ組合いの喧嘩をする私でしたから、誰しも女子大なんて想像しなかったのでしょう。

そして、大学入学すると同時に二輪の免許を取り、大学にオートバイで通い、校内の銀杏の木のまわりを限定解除のための八の字走行を練習するなど、大学の同級生からは異端児として見られていたようでした。

化粧っ気もまったくなく、排気ガスで顔は時折真っ黒だし、北海道や九州に旅に出れば1ヶ月は帰ってこない。そんな男勝りの性格のためか、同級生たちは頼んでもいないのに授業を休むと代返してくれていたり・・・・・・。ずいぶん彼女たちから救われたものです。

そんな私がなぜかノエビアという化粧品会社に入社。

そのころ創業6年目の会社なのに年商数百億という、最近でいえば飛ぶ鳥を落とす勢いで成長するITベンチャー企業のような存在でした。男女雇用均等法施行前でしたから、ほとんどの企業は男女の初任給は同一でなかった時代に、ノエビアは外資系企業と同様に男女同一賃金であり、しかも全員が総合職だったのです。


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