日本人的サマーキャンプの提案 適度なストレスが成長を促す/池田 智子
この夏子供に必要なのは「ゆとり」ではなく「適度なストレス」?

季節は梅雨。今月末連休のあたりから小中高生の子供たちは「夏休み」長期休暇の季節となる。
我が家には六歳の息子と十一歳の娘がいるが、二人とも夏休みは非常に忙しく、親の相手をしている時間はないそうだ。何しろ二人は七月、八月だけで5つのキャンプに参加することになっているのだから。

サマーキャンプという習慣は欧米では長い夏休みに子供向けに実施される。日本ではあまり聞かない? かもしれないが、ごく一部で行われている予約を開始する日は何時間も電話がつながりにくく、少数ながらも、人気であるようだ。

湘南自然学校
http://www.shonan-ns.com/index.html

親元を離れて普段とは違う体験をする。キャンプは特に「不自由さを楽しみ」「精神的肉体的に自立する」意味があり、なおかつホテルに泊まるよりも安いため、私は積極的に子供たちを参加させるようにしている。
勿論最初からすすんで旅行に行こうとはしない。順序だって「一人で旅行に行きたがるよう」工作活動をしているのだ。

まずは幼稚園のお泊まり会、水泳スクールのお泊まり会のように「一日、夜だけ」といったストレス度の低いものから挑戦をさせ、親から離れていてもそう辛いことはないのだと
いうことを身を持って教えていき、徐々に離れる日数を増やして行く。

二泊に増えた時には「結局会えないのは一日だけ」と教え
三泊の時は「行かれていいなー」「こっそりついていってもいいかしら?」ととにかく気分的に持ち上げる。大きな日本地図を飾り、今まで自分が行ったことのある土地にマークをつける。沖縄、北海道、伊豆諸島。段々世界を制覇したような気分になってくる。


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