反町隆史

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 反町隆史主演の『GTO』(フジテレビ系)が、9月28日、最終話(第11話)が放送され、幕を下ろした。

 鳴り物入りで28年ぶりに復活したわりに、最終話でさえ視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は世帯3.7%・個人2.1%と低調のままフィニッシュ。前作1998年版の最終話で記録した世帯視聴率35.7%と比べると、およそ10分の1の数字である。

 今作はTVerなどの配信再生数は比較的好調だったが、それを踏まえても寂しい数字と言わざるをえない。

 さらに今クールは『VIVANT』『Tシャツが乾くまで』というTBS系の強力なドラマに話題をかっさらわれた感があり、記録にも記憶にも残らなさそうな作品になってしまった。

■【ネタバレあり】1998年版に既視感があった最終話

 どうして伝説のドラマがここまで “無風” で終わってしまったのか? 一事が万事、その理由は最終話に凝縮されていたように思う。

 今作の最終話に波乱はいっさいなく、すべてが予定調和で既視感があり、しかも前作からスケールダウンしていたからだ。

 描かれたのは、クラスメイトの1人が逮捕されてしまい、退学危機になるというエピソード。かつてつるんでいた不良グループに、「断ったらクラスのヤツらをひどい目にあわせる」と脅され、大麻を密売グループに運んでしまったという。

 しかし、鬼塚の尽力により、その生徒は謹慎処分ですみ、退学はまぬがれる。その代わり、鬼塚が学校をクビになることが決定したのだが、生徒たちが鬼塚の退職を取り消させるため、教室に立てこもるという展開だった。

 この展開は、1998年版を視聴していたファンからすると既視感があったことだろう。

 前作の最終話も、学校の吸収合併により取り壊しが決まった校舎に、鬼塚と生徒たちが立てこもるというエピソードだったからだ。ただ、前作ではこの立てこもりがニュースやワイドショーで放送され、日本中の注目を集めた大騒動となっていた。

 好意的に解釈すれば、前作最終話のオマージュとも考えられるが、今作の鬼塚は立てこもりに参加していないし、世間で大々的に騒がれることもなかったので、事件の規模が大幅にスケールダウンしていた。まるで最初から前作を超えることをあきらめているかのような最終話だった。

■『水戸黄門』や『遠山の金さん』を目指していた?

 結局、鬼塚のクビ決定は変わらず学校を去ることになるのだが、これも『GTO』ではお約束。ラスト1分もマンネリの極みだった。

 ラスト1分で描かれたのは、鬼塚が次の学校の採用面接を受けるシーン。実はこれ、1998年版の最終話ラスト1分でも、さらに言うと2024年にスペシャルドラマとして放送された『GTOリバイバル』のラスト1分でも、同様のシーンだった。

 とはいえ、ここまで同じようなエピソードやシーンを描いたということは、制作陣は狙ってやっていると考えるのが妥当。『GTO』流の王道を貫いたということなのだろう。

『水戸黄門』の印籠や『遠山の金さん』の桜吹雪を出すシーンは、誰もが知る “偉大なるマンネリ” となっていた。制作したカンテレは、今作を機に『GTO』をそんな長期時代劇シリーズの域に持っていこうとしたのかもしれない。

『GTO』のシリーズ化を視野に入れ、“偉大なるマンネリ” を目指したとするなら、今作のスケールダウンや既視感、あるいは1998年版を超えるつもりがなさそうなストーリーも、多少は納得できるというものだ。

 けれど、冒頭でお伝えしたとおり、今作の視聴率は散々な結果だったため、さすがに続編制作は躊躇しているに違いない。はたして、反町隆史が再び鬼塚英吉を演じる機会は来るだろうか。

堺屋大地

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『コクハク』(日刊現代)、『日刊SPA!』『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿