リヨンのビルトールが15日の練習を欠席した。レキップ紙によると、オラス会長はその理由を「48時間の謹慎処分を科したため」と説明している。ビルトールは5日のパリ・サンジェルマン(PSG)戦に招集されなかったことを不服とし、その後練習に参加していない模様。

 ビルトールはPSG 戦の4日後、ランス戦のメンバーからも外れたが、クラブ側は理由を「ウイルス性胃腸炎」と発表していた。一方メディアでは、ビルトールが「すでにロッカーを片付けた」、「カタールを訪れた」などの噂が取り沙汰された。

 ビルトールは14日、クラブ側から「懲罰的」な意味合いで呼び出しを受けた。呼び出しの理由については、具体的に明らかにされていない。今回の処分についてレキップ紙は、「解雇に向けた最初のステップ」になるおそれもあると報じている。

 なお、ビルトールのマネージメントを担当する会社が、2004年に解雇した元社員から訴えられている問題も浮上している。元社員の女性は、解雇を不当とし、150万ユーロ(約2億4500万円)の損害賠償を求めてパリ労働裁判所に提訴している。

 この女性はル・パリジャン紙に、ビルトールがボルドーからアーセナルへの移籍に伴う補償金やフランス代表のボーナスを、会社を通さずにスイスの個人口座に直接振り込まれるようにし、手数料を「着服」していたことも明らかにしている。女性は「これまで彼(ビルトール)を守ろうとする大勢の人たちと対立してきた。みんなは彼を聖者に見せたいらしいけど、彼は聖者なんかじゃない」などとビルトールを激しく非難している。