つい数週間前に成績不振によって解任されたパレルモのグイドリン監督が、再びチームの指揮を執ることになった。この何とも理解しがたい事態は、ひとえにパレルモのザンパリーニ会長の性格に起因する。ザンパリーニ会長は大変短気な性格で、ちょっと成績が下降したり、問題があるとすぐに監督を解任することで有名。以前、会長を務めていたヴェネツィアでは、1シーズンの間になんと4人の監督を起用したこともある。傍から見ていれば面白いが、この会長の下で監督に就任するのはなかなかに覚悟がいる。シーズンを最後まで全うできるという保証はどこにもなく、非常にリスクの高い選択となる。さて、ザンパリーニ会長は今回の件について、「パレルモはすでにチームとして機能していない。チームは分解してしまっている。彼らは月末の給料をもらうこと以外、何も考えていない」とコメント。自らのチームの選手、監督を痛烈に非難。会長自身はグイドリン監督の復帰に否定的だったようだが、そうは言っても試合を投げ出すわけにはいかない。フォスキ・ゼネラルマネジャーが総合的な判断から、グイドリン監督の復帰を要請。会長も渋々従ったということらしい。果たして、1シーズンで解任、復帰を遂げたグイドリン監督は、今度は来シーズンも監督でいられるだろうか。