10日、ヘタフェ対バルセロナの国王杯準決勝第2戦が行われ、バルサがヘタフェに0−4の大敗を喫し、トータルスコア6−5(第1戦は2−5)とされ、9年ぶりの決勝進出の夢叶わず準決勝敗退が決まった。

 3点差というアドバンテージを持つバルサとクラブ史上「またとないチャンス」を手にし、奇跡の大逆転を目指すヘタフェ。早めの先制点を狙うヘタフェがキックオフ直後から強いプレスをかけ、試合の主導権を握った。37分にカスケーロ、43分にグイサ、と立て続けにゴールを決め2−0で前半を折り返す。トータルスコアは4−5となり決勝進出の行方は分からなくなってきた。後半に入ってもヘタフェの勢いは衰えず、前半の勢いそのままに、バルサのお株を奪うボール支配でチャンスを作った。そして、70分にビバル・ドラド、73分にグイサがゴールを叩き込み逆転に成功する。90分に渡ってバルサを上回るプレー、集中力を見せたヘタフェを前にバルサは決定的チャンスをほとんど作れないまま、あと一歩のところで涙を飲むことになった。

 シュスター監督:「監督として最高の日だ。国王杯決勝進出は私の中で初めての成功と言える。とても幸せだし、今夜の選手たちの戦いぶり全てをとても誇りに感じている」。

 ライカールト監督:「言い訳はできない。私にとってこれまでで最もつらい試合の一つとなった。試合開始から何もできなかったし、かなり苦しんだ。選手全員と同じように最悪な気分だ。今夜は最悪な夜となった。ソシオに誤りたい」。

 奇跡の大逆転に喜ぶ監督と、まさかの大敗にショックを隠しきれない監督は、試合後にそれぞれそうコメント。

 また、もう1試合のセビージャ対デポルティーボ戦は昨日行われ、セビージャが2−0と快勝。トータルスコア5−0(第1戦は3−0)でセビージャが45年ぶりの国王杯決勝へ進出 を決めている。国王杯決勝はセビージャとヘタフェの対決となった。決勝戦は6月23日にサンティアゴ・ベルナベウで行われる。

(スペイン通信)