ケガ人に悩まされ続けたモウリーニョ…念願の3連覇もかなわず、CLでも敗れ消化不良のシーズンに<br>(Photo/B.O.S.)

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 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、現在ケガで戦線離脱中のMFミヒャエル・バラックとDFリカルド・カルバリョの両選手が5月19日のFAカップ決勝戦を欠場する見通しであることを明言した。

 すでに足首の手術を行ったバラックと、先月28日のボルトン戦で右ひざを痛めたカルバリョについてモウリーニョは、「ミヒャエルがFAカップに出場する可能性は0パーセント。リカルドの場合は1パーセントだ」とコメントしている。

 一方、クラブ側の反対を受けながら、ドイツでの手術に踏み切ったとされるバラックについて聞かれたモウリーニョは、「ケガ人と私の関係はゼロ」と独自の言い回しで確執の噂を否定している。

「ミヒャエルは負傷している。私自身は負傷中の選手をケアする立場にない。それはメディカルチームの担当だ。私は監督であり、試合に出場できる選手を指導するのが仕事だ。もちろん、負傷中の選手を忘れるようなことはない。彼らの離脱は大きな痛手だからね。しかし、ケガを負った選手に対して、私が出来ることはほとんどない。試合に出場できる選手たちに集中するのが私の役目だ」

 大型補強を敢行しながら終始ケガ人を抱え続けたチェルシーは、初優勝を目指したチャンピオンズ・リーグで準決勝敗退を喫し、プレミアリーグでは念願の3連覇に失敗。そして、マンチェスター・ユナイテッドと対戦するFAカップ決勝も、主力2人を欠く苦しい状況で迎える。シーズンを通してケガ人に悩まされ続けた指揮官のモウリーニョにとっては、消化不良の一年となってしまったようだ。