背番号7をつけた偉大な先人、“キング”カントナにも絶賛されたC・ロナウド<br>(Photo/B.O.S.)

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 4シーズンぶり16度目のプレミアシップ制覇を決めたマンチェスター・ユナイテッド。優勝に大きく貢献したクリスティアーノ・ロナウドには、元マンUの背番号7、“キング”ことエリック・カントナ(元フランス代表FW)も一目を置かずにはいられないようだ。

 先週発売のレキップ紙の付録につけられた「カントナ特集」の巻頭インタビューで、カントナはC・ロナウドに「ワールドクラス」と折り紙をつけた。「昨シーズンは何かが足りなかった。でも今季からは見違えるようになった。世界のトップ10プレーヤーのひとりだ。いまのサッカーでは集団のプレーが重要ではあるが、つねにこういう、突進して相手を誘い込む選手を必要としている」とかつての自分に重ね合わせて見ている。

 「たしかにC・ロナウドと自分のプレースタイルは異なる。彼は自分よりボールをもつタイプ。自分は、ゴールを決めるチャンスが51%あったらシュートを狙う。そうでなければパスを出す。いいパスを出すのは喜びだからだ。この点で彼と自分はそう遠くない」と背番号7の後継者に満足している様子だ。

 マンUに対しては、「美しいプレーという文化、哲学が何年も続く伝統としてある。勝つだけでなく、どうやって美しく勝つか。つねにそこが愛してやまないところだ」と強い愛情を持ち続けるカントナ。今シーズンのC・ロナウドはまさにマンUの「美しく勝つ」哲学を体現した選手として、厳しい批評で知られる“キング”の眼鏡にかなったことになる。