イギリスのメディアがルイ・サア(マンチェスター・ユナイテッド)にリヨン入りの可能性が浮上していると報じたことについて、リヨンのオラス会長はレキップ紙に「いい選手。外国でプレーするフランス代表の選手にはすべて関心がある」と述べるにとどめた。

 一方、これまで多くの選手がリヨンを出るとの憶測が流れていることに対しては、「もしメディアを信じるなら、リヨンはハンドボールのチームを組むことさえ難しくなってしまう」と皮肉った。複数の“ビッグクラブ”が関心を寄せているマルダについても、「シーズン初めに新しい契約について話し合った。来季もリヨンに残ることを確認するため、近く会う予定だ。ユーロを控え、フランスに残るほうが自分にとって得だと考えているはず」と残留を信じている様子だ。

 ジュニーニョが2010年までの契約を結べなければ“南欧”のクラブへ行くと語ったのも「ビジネスの話をするとき、彼はなかなかやり手ぶりを発揮するが、ファミリーの一員だよ」と交渉のための“牽制”に過ぎないことを強調する。右サイドバックのレベイエールとは新たに4年の契約を結ぶ考えを明かした。パリ・サンジェルマン入りが噂されるビルトールとは、「今後について再び話し合う」ことを約束している。

 オラス会長の言葉を信じるなら、今シーズン終了後リヨンを出る選手は最小限にとどまることになるが、ここ数年の間には、エシアン(現チェルシー)、ママドゥ・ディアラ(現レアル・マドリー)ら出したくなかった選手をビッグクラブに奪われ、穴を埋めるのに苦しんだことがあったのもまた事実だ。