退団の噂に改めて残留をアピールしたモウリーニョ監督<br>【photo/B.O.S.】

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 今シーズン限りの退団が噂されていたチェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が、来シーズンに向けた準備を進めていることを表明。改めて、チェルシー残留をアピールした。

 1日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝のリバプール戦に敗れ、またもビッグイヤー獲得を逃したチェルシー。さらに、3連覇を目ざすプレミアリーグでも、残り3試合で首位マンチェスター・ユナイテッドに勝点5差のリードを許すなど、窮地に立たされている。CLとプレミアリーグのメジャータイトルを逃す可能性が高くなったチェルシーだが、すでにクラブ幹部が残留を表明するなど、来シーズン以降もモウリーニョが指揮を執ることはほぼ決定的。モウリーニョ自身も、すでに来シーズンに向けたプランを練りはじめているという。

「チェルシーは勝者の集団だ。昨シーズンと同様の結果が残せないからといって、敗者に成り下がるわけではない。それに、私は過去よりも未来を重視している。それは、勝っても負けても同じことだ。私は選手とのミーティングを重ねている。今日は主力選手と話した。来シーズンに向けたビジョンや、将来に向けたプランについてね。すでにプレシーズンの予定もロッカールームの壁に貼り付けてあるよ」

 すでに来シーズンに向けたチーム作りに着手しているモウリーニョ。しかし、残り4試合となった今シーズンの戦いについても、可能性がある限りすべてのタイトルを狙いにいくと誓った。

「来シーズンを見据えた準備は進めているが、今シーズンもまだ終わったわけじゃない。まだ4試合残っているし、プレミアリーグとFAカップのタイトルを獲得できる可能性もある。とにかく、選手には本来の力を発揮してもらいたい。彼らが持つ勝者のメンタリティを見せることが重要だ」

 プレミア3連覇とビッグイヤー獲得が至上命題だった今シーズンのチェルシー。しかし、現時点で獲得しているタイトルは、リーグカップの1冠のみ。DFジョン・テリーやMFフランク・ランパードといった中心選手からの信望の厚さで首をつないだとも言われているモウリーニョにとっては、来シーズンが正念場。それだけに、準備の時間はいくらあっても足りないといったところだろう。