2部降格圏外にギリギリで踏みとどまっているニースが、リーグ・アン第28節(10日)でレンヌと引き分けた。主力4人を欠き、終始押され気味の展開だっただけに、ニースにとって同点に追いついての勝ち点1は大きい。

 1点をリードされたニース、同点弾を叩き込んだのは、この試合が今シーズン16試合目の先発となったマラマ・バイルアだった。バイルアは前節のロリアン戦に途中出場し、試合終了間際に交代させられたことに腹を立て、タッチラインでユニフォームを脱いで叩き付け、そのまま控え室に走り去った。しかし試合後、監督に謝罪して和解、主力FWのバカリ・コネ(コートジボワール代表)を欠くレンヌ戦で先発に起用され、奮起した。

 バイルアは後半22分に交代したが、今回は監督とガッチリ握手。試合後「監督がチャンスをくれた。この試合で結果を出さなければならないと思っていた。あのゴールは運命のウインクだった。ユニフォームの一件はこれで終わり」とレキップ紙に喜びを語った。

ニースはこれで1月27日以来、7試合連続で無敗(4勝3引き分け)。この間、順位を19位から16位にあげている。来シーズン1部に残留できるかは、次の2試合の「地中海ダービー」(3月17日のマルセイユ戦、4月1日のモナコ戦)の結果が大きく左右する。