27日に行なわれたフランス杯の準々決勝で、リーグ・アン最下位の2チームが対戦した。スダン(現在リーグ20位)対ナント(同19位)がフランス杯でぶつかるのは、1999年の決勝戦以来。このときは、ナントがスダンを1-0で下している。

 試合はスダンが前半13分に先制した2分後、ナントが同点に追いつき、その後は一進一退の攻防に。結局、延長を含む120分間で決着がつかず、PK戦に突入。スダン6人目のキックを守護神バルテズが止めて、ナントが準決勝進出を決めた。

 試合後には、控え室の廊下で乱闘騒ぎが起こった。サッカー専門サイト「フットボール365」が報じている。スダンのDFアリウ・シセ(セネガル人)がナントのFWママドゥ・ディアロ(マリ人)にぶつけた言葉が発端となり、両チームの選手、関係者入り乱れてのつかみ合いに発展した。乱闘はすぐにおさまったものの、遺恨が生じたようだ。帰りのバスの中でも興奮がおさまらぬ選手もいたと伝えられる。両チームとも今シーズンはリーグでわずか4勝にとどまっており、今のところ2部降格がきわめて濃厚。結果を出せない苛立ちが、こんなところで現われるのかも知れない。両チームはリーグ戦で4月1日に対決する。