W杯予選ではMVP級の活躍を見せている守田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 4節を終えた北中米ワールドカップ・アジア最終予選で首位に立つ日本代表で、MVP級の活躍を見せているのがMFの守田英正(スポルティング)だ。攻守に躍動し、ボランチながら第2節のバーレーン戦では2ゴールをマークするなど目に見える結果も残している。

 いまや替えの利かない存在になりつつあるが、今年1月のアジアカップでは一時的にポジションを奪われた。

 グループステージ第2戦でイラクに1−2で敗れたのを受け、第3戦のインドネシア戦では旗手怜央(セルティック)が起用されたのだ。

 そのインドネシア戦で奮闘し、3−1の快勝に貢献した旗手は、続くラウンド16のバーレーン戦でも先発に名を連ねたものの、負傷をして前半で守田と交代。以降、しばらく戦線から離脱し、代表でも再びバックアッパーとなった。

 森保ジャパンは11月15日のW杯予選で、再びインドネシア代表と相まみえる。旗手は1月の試合を振り返り、「普段やっているような、後ろと前の潤滑という所と自分の良さである顔を出す所。どんどんパスだったり、ドリブルを出せた。自分の良さがしっかり出たのが良かったかなと思う」と回想しつつ、こう言葉を続けた。

「もう過去の話なので。相手も変わっていると思うので、前回のうまくいったというところよりは、自分たちが持っている強さをしっかり出せるような準備をしていきたい」
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 そのアジアカップを経験し、「やはりアジアの大会はレベルがすごく高い」と感じたという。

「アジアのチーム自体がレベルが上がっていると言うところにしっかり目を向けて、やっていければいいかなと思います」

 一時的とはいえ、守田からポジションを奪ったMFは、しかし今予選ではまだ出番なし。9月シリーズでは2試合ともベンチ外という悔しさも味わった。その事実は、2チーム分を作れるほどタレントが豊富な森保ジャパンの凄まじい選手層を象徴しているとも言える。

「自分のプレーに集中する。ただそのひとつだけ」との思いで、クラブでは、ドイツの強豪RBライプツィヒからついにチャンピオンズリーグ初ゴールも奪った。

「キャリアにとって重要なゴールかなと思います。ただ、3年目で初めて取ったんで、やっと取れたという気持ちでもある。ただ、そういう貴重なゴールを取れたのはすごく良かった」

 結果は残した。後は出番を待つのみだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)