(朝)米国市場は主要指数3指数揃って反落 日本市場も軟調か
【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 43,910.98 ▼382.15 (11/12)
NASDAQ: 19,281.40 ▼17.36 (11/12)
1.概況
米国市場では、短期的な過熱感が意識され下落となりました。66ドル高でスタートしたダウ平均は、朝方は上げて始まるも連日にかけて最高値を更新していたこともあり、一転して下げる展開となりました。44,000ドルを割り込む場面では買いも入り中盤には一時44,100ドル台まで戻し、下げ幅を縮小する場面が見られるも、その後は切り返し下落基調となりました。ダウ平均は最終的には382ドル安の43,910ドルで取引を終えました。また、S&P500株価指数は17ポイント安の5,983ポイントと反落、ナスダック総合指数も17ポイント安の19,281ポイントで反落となりました。主要3指数が揃って反落となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち3業種が上昇しました。コミュニケーション・サービス、情報技術、生活必需品が上昇した一方で、8業種が下落しました。素材、ヘルスケア、不動産、一般消費財・サービス、公益事業の5業種は1%以上下落となりました。
4.個別銘柄動向
米国市場では、ダウ平均構成銘柄は30銘柄中9銘柄が上昇となりました。中でも、アクティビストによる取得が明らかとなったハネウェル・インターナショナル[HON]が4%近く上昇しました。その他の銘柄では、エヌビディア[NVDA]が2%超上昇し、マイクロソフト[MSFT]とアマゾン・ドット・コム[AMZN]が1%以上上昇しています。一方で、20銘柄が下落し、肥満治療薬に関して、骨密度へのリスクを示すデータが指摘されたアムジェン[AMGN]が7%程度下げる大幅安となった他、ボーイング[BA]、メルク[MRK]が2%強下落しました。また、スリーエム[MMM]、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]、ゴールドマン・サックス[GS]ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]等、7銘柄が1%以上下落しました。ダウ平均構成銘柄以外では、第4四半期の利益が予想を上回ったこと合でタイソン・フーズ[TSN]が6%以上上昇、月間アクティブユーザーが7,000万人に達した発表したネットフリックス[NFLX]が1%強あげ過去最高値を更新し、取引を終えています。フェイスブック親会社であるメタ・プラットフォームズ[META]は、アクティビストが約10億ドル相当の株式を取得したとの報道から小幅に上昇しました。一方で、大統領選以来連騰していたテスラ[TSLA]が反落となり、6%強下落しました。
5.為替・金利等
長期金利は0.12%ポイント高い4.42%となりました。ドル円は、1円ほど円安に振れ154円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安を受けて、下落でのスタートが予想されます。節目の39,000円を維持できるかがポイントとなりそうです。また、昨日引け後に決算発表をした、ソフトバンクグループ(9984)や東京エレクトロン(8035)の動きに注目が集まります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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