広島・矢野雅哉【写真:小池義弘】

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広島・矢野が初のGG賞獲得なるか注目されている

「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞選手が12日に発表される。セ・リーグの遊撃手部門では、その軽快な動きから「忍者」とも称される広島・矢野雅哉内野手が初受賞なるのか、ファンも「一択に決まってる」「当然です」などと期待を寄せている。

 亜大から2020年ドラフト6位で入団した矢野は、驚異的な守備範囲と強肩で何度も相手の安打性の当たりを“強奪”していた。近年のセ・リーグの遊撃手部門は阪神の鳥谷敬氏、巨人の坂本勇人内野手が“常連”だったが、昨年は阪神の木浪聖也内野手、2022年はヤクルトの長岡秀樹内野手が受賞していた。 

 今季は矢野が席巻。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAによると守備全般での貢献を示すUZRは矢野は「11.5」。2位でライバルとされる巨人の23歳、門脇誠内野手は「4.3」。12球団をみてもパ・リーグトップで球界屈指の守備職人、西武の源田壮亮内野手が「8.1」だけに、その突出度がうかがえる。

 25歳の矢野の圧倒的な守備力にファンも初受賞を期待。SNS上には「人間を超越した存在」「カープの今年の象徴」「守備えぐい」「ここ数年のGG」「GGは間違いない」「ショート新時代」といった絶賛の声が相次いでいた。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。