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 ◇第49回社会人野球日本選手権決勝 トヨタ自動車3―0Honda(2024年11月9日 京セラD)

 一振りで試合を決めた。初回1死一、二塁。4番・逢沢崚介が2球目の内寄り直球を捉えると、右翼席への決勝の先制3ランとなった=写真。

 「一発で仕留められて良かったです」。相手先発・片山皓心の投球に占める直球の割合が7割というデータがあり、左打者は直球狙いで試合に臨んでいた。2回戦からの3試合は無安打だったが、ここ一番での値千金弾。球場入りした際に増居から「先制点をお願いします」と声をかけられていただけに、胸をなで下ろした。

 今夏の都市対抗後からキャプテンに就任。主将として初めて臨んだ2大大会で優勝したが、逢沢は言う。「東京ドームで勝たないといけない。うれしいですが、見るべき先は来年の夏です」。余韻に浸ることなく、来夏を見据えた。 (森田 尚忠)