「すっきりしている」女性殺人事件裁判で“殺人願望”を持つ被告が発言
2024年9月、石川県白山市内のホテルの一室で女性を殺害した罪に問われている55歳の男の裁判員裁判で男は8日、事件について「後悔というのはない」と述べました。
白山市中柏野町の無職・中村信之被告55歳は、去年9月、白山市内のホテルの一室で20代女性の首や胸などを刃渡りおよそ19センチの刃物で複数回刺して殺害したうえ、女性が持っていた現金およそ1万9000円を盗んだとして殺人や窃盗などの罪に問われています。
7日の初公判で以前から人を殺したい願望があったと話した中村被告は、8日、証言台に立ち「殺したことによってすっきりさっぱりした。罪悪感とはかりに乗せたらすっきりの方が大きいから後悔というのは無い」と振り返りました。
弁護側からどうやって償うのかと問われると「死刑もやむなしと考えている。死刑になっても仕方がない、死刑を望んでいるわけではない」と淡々と話しました。
また遺族への思いを問われると「遺族の悲しみというのはこれから先も続くわけで、それを考えるとかわいそうだ」と述べました。
判決は、11月20日に言い渡されます。