7日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。トランプ前大統領の返り咲きが確実となったことを受け、米長期金利が6日に急上昇したことが影響した。

 米大統領選と同時に実施された米連邦議会選では共和党が上院の過半数を確保する見通しとなり、6日の米市場では同党が掲げる減税や関税引き上げなどの政策が実現しやすくなるとの見方が台頭。財政拡大やインフレ加速が意識されるなか、同日の米長期金利は一時4.47%まで上昇した。東京市場の債券先物は値ごろ感から下げ渋る場面もみられたが、財務省が実施する10年債入札の結果を見極めたいとして積極的な買いは入らず、結局この日の安値で午前の取引を終えた。

 午前11時の先物12月限の終値は、前日比22銭安の143円56銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.020%上昇の1.000%で推移している。

出所:MINKABU PRESS