今季リリーフとして“開花”した最速155キロ右腕 プロ8年目の26歳が「井端ジャパン」中継ぎの柱に【プレミア12】
侍ジャパンに初選出された藤平尚真がキャンプ2日目でブルペン入りした(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext
11月に行われる「第3回WBSCプレミア12」に向けた強化合宿が10月30日、宮崎市内で2日目を迎え、リリーフとして期待される楽天の藤平尚真がブルペン入りした。
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今季は先発からリリーフに転向。勝ちパターンの一角を担ったプロ8年目の最速155キロ右腕が、ブルペンでストレートの他、変化球はカーブ、フォーク、スライダーと17球を投げ込んだ。
まさに飛躍のシーズンとなった。横浜高から2017年ドラフト1位で入団し、先発ローテーションの柱として期待されたが、なかなか思うような結果が得られなかった。しかし、今季は中継ぎに回ると47試合で防御率1.75の好成績を収め、初めて侍ジャパンのユニフォームに袖を通すまでに躍進した。
「監督、コーチが使っていただいて、その中で自分のパフォーマンスができた」と今季を振り返った藤平は、ブルペン入りし「試合とコンディションは変わらずブルペンで投げられている。シーズンと同じようなピッチングができると思います」と頼もしいコメントを残した。
初めて対戦する打者ばかりの国際大会だが「どういうバッターがいるというのも初めてなので、そこはある程度シーズンの戦い方と変わらず自分のピッチングを意識してやっていきたい」とし、「監督が選んでいただいたので、感謝を込めてしっかり大会で優勝して、そういう恩返しというものがあると思うので、しっかりやっていきたい」と意気込んだ。
初日のアップのときに井端弘和監督と起用法や心構えについて言葉を交わした。自分の役割について「チームが競っているところだと思う。しっかり自分のピッチングをまず出す。チームに流れを持ってこられるピッチングを期待されていると思うので、肝に銘じてやっていきたい」と話した26歳。
井端監督も「レギュラーシーズン後半素晴らしいピッチングだった。彼の持ち味は気持ちが入ってくるとさらに球速が上がってくる。いいところで投げてもらいたい」と期待した。
若いメンバー中心で同じリリーフ陣も後輩ばかりだが「中継ぎはチーム一丸になっていく方が強いと思う」と、後輩たちと積極的にコミュニケーションを取っていく。
若き侍の中継ぎの柱として「優勝目指して頑張りたい」と、プレミア12連覇へ思いを強くしていた。
[文:別府勉]