国民民主・玉木代表が「モーニングショー」玉川氏に苦言 ニコニコ代表も「裏付けのない第三者の発言 信用に値しない」
国民民主党の玉木雄一郎代表が2024年10月29日、ワイドショー「モーニングショー」(テレビ朝日系)での元テレビ朝日社員の玉川徹氏の発言にXで苦言を呈した。
ニコニコ系サービスなどで知られるドワンゴ専務取締役COOの栗田穣崇さんは同日、玉木氏の発言に共感しつつメディアへの怒りを明かした。
「そういうことを公共の電波で取材もなく流布するのはやめていただきたい」
同日放送のモーニングショーでは、衆院選(27日投開票)で7議席から28議席と、大きく飛躍した国民民主党について特集した。玉川氏は「立憲の人に何人か聞いたんですけど、玉木さん自身はきっと政権内に入りたい思いがあるんだろうというふうな話をするんですね」などと語っていた。
玉木氏は、Xで玉川氏のコメントについて問われると「モーニングショーでそんなこと言ってるんですか!」と憤慨。
「ポストなんか欲しくありません。今、私たち国民民主党が欲しいのは、国民の『手取りを増やす』経済政策の実現です。玉川さん、取材しないでしゃべらないで取材に来てください!」と苦言を呈した。
同日行われた定例会見でも、「自公連立政権入りはない、という理解でよろしいでしょうか」との質問に「ありません」ときっぱり答えた。
その上で、「今日、某民放の朝のワイドショーかなんかでコメンテーターの方が、私が『入閣したい』『ポストが欲しい』などとコメントされていたように聞いたんですが、全くありませんので。取材してから言っていただきたいし、そういうことを公共の電波で取材もなく流布するのはやめていただきたい」と釘を刺した。
「私たちが欲しいのはポストではなくて選挙で約束した、手取りを増やす、国民の懐を潤す経済政策の実現が欲しいんですよ」と改めて主張した。
「確実に公式発信の正確性は上がっていると思います」
一方、栗田さんは29日、玉木氏の投稿を引用し「サイバー攻撃の時、憶測で的外れなことを発言していた人があまりに多かったので、どんなケースであっても確かな裏付けのない第三者の発言はほとんど信用に値しないという気づきを得ました」と共感を示した。
ドワンゴを含むKADOKAWAグループは、6月8日に「ブラックスーツ」を名乗るハッカー集団によるランサムウェア攻撃を受け、複数のウェブサイトが利用できない状況となった。
KADOKAWAグループの発表によると、ブラックスーツは同グループが保有する社内外の一部個人情報や契約書情報を漏えいしたと主張。インターネット掲示板などに漏えいしたとみられる情報が拡散される事態となっていた。
投稿に寄せられた「公式の発言以外は信じない」とのリプライでも、栗田さんは「公式発信は公式にとって都合のいい情報しかない、と批判する人がいますが、今の時代、隠ぺいや誤情報の発信が発覚したときのリスクが大きすぎるので、確実に公式発信の正確性は上がっていると思います」と説明。
「逆にインプのために炎上やバズを狙う人が増えて第三者発信の情報の正確性の方が下がっている」とした。