[10.29 カラバオ杯4回戦 サウサンプトン 3-2 ストーク]

 カラバオ杯は29日、4回戦を行い、日本代表DF菅原由勢が所属するサウサンプトンがMF瀬古樹が所属するストーク(2部)を3-2で下し、準々決勝進出を決めた。

 菅原と瀬古はともに先発フル出場を果たし、日本人対決が実現。前半19分に試合を動かしたのはサウサンプトンだった。MFマテウス・フェルナンデスが蹴り出したCKをDFテイラー・ハーウッド・ベリスがヘディングで叩き込み、スコアを1-0とした。

 34分には敵陣PA内右でボールを奪った菅原が相手のファウルを誘い、サウサンプトンがPKを獲得。キッカーを務めたFWアダム・アームストロングがきっちりとネットを揺らし、リードを2点差に広げる。

 しかし、45分、FKの流れから最後はDFアシュリー・フィリップスが押し込んでストークが1点を返す。さらに後半9分にはセンターサークル内でルーズボールを拾った瀬古がドリブルでPA手前まで運び、右サイドに展開。DFジュニア・チャマデウのラストパスをFWトム・キャノンが蹴り込み、試合を振り出しに戻した。

 そして、40分にはストークに逆転のチャンス。PA内に侵入したFWミリオン・マンフーフの突破はGKアーロン・ラムズデールに阻まれるも、はね返ったボールがマンフーフに当たって無人のゴールへと向かう。しかし、猛然とカバーに入った菅原が右足アウトサイドで蹴り出すクリアでゴールを死守した。

 すると、後半43分にサウサンプトンが勝ち越しに成功。PA外でボールを受けたDFジェームズ・ブリーが弾道の低いミドルシュートを突き刺し、そのまま逃げ切ったサウサンプトンが3-2の勝利を収めた。