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 ◇秋季高校野球関東大会準々決勝 健大高崎10−3佐野日大(2024年10月29日 等々力)

 来春選抜の重要な選考資料となる秋季高校野球関東大会は29日、等々力などで準々決勝2試合が行われた。健大高崎(群馬1位)は、10―3で佐野日大(栃木1位)に7回コールド勝ちした。エースの石垣元気投手(2年)が自己最速となる158キロをマーク。7回3安打3失点で勝利に貢献し、今春に続き連覇を目指す選抜出場を当確とした。準決勝は11月2日に行われる。

 等々力球場に衝撃の数字が表示された。2回2死三塁、石垣の8番打者への6球目は四球も、158キロを計測。自己最速を4キロ更新し安楽智大(済美)、佐々木朗希(大船渡)の157キロを上回る2年生投手の最速となった。

 「自分の投球で選抜を決めることを意識した。まだまだ満足してないので上を目指していきたい」。初回に156キロを計測して自己最速を更新。それだけでは終わらない。2回に出した158キロは全体でも奥川恭伸(現ヤクルト)らと並ぶ3位。「来年までに160キロを投げたい」と163キロの佐々木、160キロの大谷翔平(花巻東)に続く大台を目指す。2回に3四死球が絡み3失点も、3回以降はわずか1安打で完投。DeNA・稲嶺茂夫スカウトは「高校生でこれだけアベレージの速い投手はなかなかいない」と評価した。

 来春の選抜出場を当確とし、初優勝した今春選抜に続く連覇の可能性がある。来秋のドラフト上位候補右腕は「ドラフト1位で高卒(プロ)で行きたい」と高い目標を掲げた。(柳内 遼平)