5回無死満塁、DeNA・筒香に右犠飛を喫し降板する大津を見つめる小久保監督(中央)(撮影・栗木一考)

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 ◆SMBC日本シリーズ2024第3戦 ソフトバンク1―4DeNA(29日、みずほペイペイドーム)

 敵地横浜で2連勝したソフトバンクが、本拠地福岡に舞台を移した第3戦でDeNAに敗れて対戦成績が2勝1敗となった。2018年の広島第3戦からの日本シリーズ連勝記録も「14」で止まった。

 ソフトバンクは今季9勝のカーター・スチュワートが日本シリーズ初登板初先発。初回に先頭の桑原将志に右翼線への二塁打を許すと犠打で三塁に進まれ、牧秀悟の遊ゴロの間に1点を失った。

 3戦目で初めて先制を許したソフトバンクは直後に反撃。DeNA先発の東克樹から柳田悠岐と栗原陵矢の連打などで2死一、三塁として、「5番DH」で今シリーズ初スタメンとなった近藤健介が左中間を破る同点の適時二塁打を放った。

 スチュワートは3回に2四球などで無死一、二塁としたが、梶原昂希、牧、オースティンを3者連続三振に仕留めてピンチを脱した。4回も筒香嘉智の二塁打と四球で無死一、二塁としながら、後続を断って無失点で切り抜けた。

 5回は大津亮介を2番手で投入。先発転向した今季は全て先発で7勝を挙げ、今ポストシーズン初登板だった右腕は先頭の桑原にカットボールを左中間テラス席への勝ち越しソロとされ、さらに内野安打と2四球で塁を埋めて筒香に3点目の右犠飛を許した。

 打線は2回以降は東に要所を締められた。6回に近藤と今宮健太の連打で1死一、二塁としながら後続を断たれるなど、7回まで毎回の10安打も追加点を奪えなかった。8回には杉山一樹が1点を加えられ、打線も8回以降はDeNAの継投にかわされた。