「私は6週間も休んだ」元ヤ軍主将ジーターが大谷翔平の亜脱臼に不安視 WS出場継続への“楽観論”に懸念も
肩を亜脱臼し、状態が不透明になっている大谷。(C)Getty Images
大谷翔平(ドジャース)の状態が注目を集めている。
まさかのアクシデントだった。大谷は現地時間10月26日に行われたワールドシリーズ第2戦の7回2死一塁で二盗を狙った際に左肩を負傷。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「左肩の亜脱臼」と説明。大谷はチームと別行動となってロサンゼルスで精密検査を行ってからの移動となった。
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そして27日にヤンキースタジアムで本隊に合流。翌日に行われる第3戦出場に向けた動きを見せている。ロバーツ監督も会見で「ショウヘイは素振りもして室内ケージで打って、その後にトリートメント(身体のケア)をする。明日はプレーしないとは思わない」と前向きな見解を示した。
もっとも、亜脱臼は通常の回復までに1〜2週間を要するとされ、状態によっては数か月を必要とするケースもある。そのため、出場の可否は当日まで分からないというのが現状だろう。実際、レジェンドからも出場を不安視する声が飛んでいる。
元ヤンキースの主将であるデレク・ジーター氏は、米スポーツ専門局『FOX Sports』の解説で「亜脱臼の経験はないけど、脱臼の経験ならある。だから詳しいことは分からない」と前置きした上で、実体験に基づいた持論を語った。
「私は2003年に肩を脱臼した。その時は全く動かなかった。だけど、オオタニは肩を動かせはするみたいだから良い兆候とは言えそうだ。でも、楽観視すべきではないとは思う。私は脱臼で6週間も休んだ」
脱臼と亜脱臼の違いはある。それでも百戦錬磨のジーター氏のコメントを鵜呑みすると、大谷も「完全回復」というのは厳しいのかもしれない。
ドジャースにとって大谷の欠場は間違いない痛手。悲願の世界一にも影響するだけに、その動静が注目される。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]