全日本大学女子駅伝の開会式に出席した名城大の主将・谷本七星(右)と上野寧々(カメラ・手島 莉子)

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 全日本大学女子駅伝(27日、仙台市=報知新聞社後援)の区間エントリーと開会式が26日に同市内で行われ、前回上位7校の監督が会見に出席。前人未到の8連覇を狙う名城大の米田勝朗監督は「夏合宿を経て、秋以降に徐々に調子が上がってきました。去年以上の戦力。連覇というより、このチームでの1勝というところにこだわって頑張ってくれると思います」と力強く話した。

 区間登録は1区に3年連続で米沢奈々香(3年)、エース区間の最長5区に2年連続で原田紗希(3年)、最終6区は昨年同区区間賞の主将・谷本七星(4年)を配置。夏以降に力を伸ばしてきた新戦力・上野寧々(3年)も、2区に入った。

 絶対エースのサラ・ワンジル(2年)を擁する前回2位の大東大や、5区の区間記録を持つ不破聖衣来(4年)を登録した拓大など各校の勢いはすさまじい。米田監督は「明日は大混戦になると思います。恐らく6区のアンカー勝負になると思う」と予想した上で、自信を持って最終区間に谷本を配置。「谷本をアンカーに持ってこられるオーダーを組めたことが一番。そこまで常に先頭争いをしながら、6区にタスキが渡ったときに先頭から30秒以内であれば、谷本が逆転してくれると思っています」と3年連続区間賞と盤石な強さを持つ谷本に、絶大な信頼を寄せた。

 さらに楽しみな新戦力として挙がるのは、スポーツ推薦ではなく自ら強豪校の門をたたいた2区の上野。夏以降にグンと調子を上げ、10月は3000メートルと5000メートルで自己ベストを更新。米田監督も「かなり上り調子」と期待を寄せている成長株だ。初出場となるが、上野は「名城大学のユニホームを着て全日本を走るのが、小さい頃からの夢でした。みんなの思いを背負ってしっかり8連覇に貢献出来る走りがしたい」と気を引き締めた。

 名城大の区間登録は以下の通り。

1区(6・6キロ)米沢 奈々香(3年)

2区(4・0キロ)上野 寧々(3年)

3区(5・8キロ)石松 愛朱加(3年)

4区(4・8キロ)瀬木 彩花(2年)

5区(9・2キロ)原田 紗希(3年)

6区(7・6キロ)谷本 七星(4年)