デビュー15年目でうれしい地元初優勝を飾った前田聖文

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 「デイリースポーツ杯」(23日、とこなめ)

 1号艇の前田聖文(36)=愛知・105期・A1=がインから逃げ切って1着。難敵を封じ込め、昨年12月の浜名湖一般戦以来、通算3回目の優勝をつかんだ。地元ではうれしい初V。2着には上村純一、3着には室田泰史が入った。

 念願をかなえ、前田の表情からは安堵(あんど)感がにじんだ。「めちゃくちゃうれしいです」。デビューから15年目、ようやくつかんだ地元V。「優勝経験はあったので普段通りいけると思っていたんですが、やっぱりとこなめは緊張しました」と想像を超えた重圧を振り返った。

 進入は3対3。「放ったらやられる」と、コンマ07の気迫のSで3号艇・上村の猛攻を退けた。通算3回目の優勝だが、今期勝率はキャリアハイ、初の2期連続A1級が濃厚と、覚醒の時を迎えつつある。「特別なことは何もしていない。いい流れに乗れている」と充実感を漂わせた。

 さらなる高みへ「(勝率)7点台を取らないといけない」と来期の目標を掲げた前田。勢いをまとう“中堅の星”が、快進撃を続けていく。