首相官邸前のバリケードに突っ込んだ車両。荷室に黄色いタンクのようなものが積まれている=19日午前、東京・永田町

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 衆院選真っただ中の19日、車による突入などの事件が相次いで起きた東京都千代田区の自民党本部前と首相官邸前では、警視庁の捜査員や消防隊員が多く集まり、物々しい雰囲気に包まれた。

 火炎瓶のようなものが5本ぐらい投げ込まれた自民党本部前。被害を受けた警視庁の機動隊車両は前方右側がへこみ、バンパー付近に焦げたような跡があった。事件発生の1時間後も辺りは焦げ臭く、火炎瓶とみられる破片が散乱。警視庁の捜査員が車両の周りや中を入念に調べていた。

 首相官邸前は白色の軽自動車が車両突入防止用のバリケードに突っ込み、バリケードは90度ほどずれていた。車の助手席は押しつぶされた状態で、脇には車に積まれていたとみられるポリタンクが10個以上並べられていた。事件後、ホースを担いだ消防隊員が慌ただしく活動し、炎上した車の消火に当たっていたとみられる。