孫オーナー(左)らとともに小久保監督をねぎらうソフトバンク・王貞治球団会長(右)

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 パ・リーグ王者のソフトバンクは18日、レギュラーシーズン2位の日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦(みずほペイペイ)に3―2で競り勝った。アドバンテージ1勝を含む対戦成績を4勝0敗とし、4年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。

 レギュラーシーズンでは12勝12敗1分けの完全五分だった日本ハムを圧倒。全勝突破に王貞治球団会長(84)は、投打でスキのない戦いを見せたチームをたたえた上で「シリーズになったらホークスは絶対強いと僕は思っていた」と声を弾ませた。

 これ以上ない3連勝で日本シリーズ進出。下克上を許さない王者の意地を見せつけた。セ・リーグではペナントを制した巨人がレギュラーシーズン3位のDeNAに3連敗と苦しんでいる。王会長は古巣の大苦戦に「ジャイアンツはちょっと打てなかったね。でも、まあ、あと一つあるからね。ジャイアンツらしく粘り強く戦ってほしい」とエール。クライマックスシリーズの意義を理解しつつ、頂上決戦を切望する複雑な心境が垣間見えた。