千葉県市川市の住宅が荒らされ、住人の女性（５０）が連れ去られた事件で、監禁容疑で現行犯逮捕された住所、職業不詳の藤井柊容疑者（２６）の指紋が、横浜市青葉区の強盗殺人事件の現場の住宅で見つかったものと一致したことが１８日、捜査関係者への取材で分かった。

　千葉県警は同日、市川市の事件に関与したとして神奈川県内で出頭した自称内装工の高梨謙吾容疑者（２１）を強盗致傷などの疑いで逮捕した。容疑を認め、首都圏の４都県で相次ぎ発生している強盗事件への関与もほのめかしているという。

　高梨容疑者の逮捕容疑は１７日未明、市川市柏井町の住宅に侵入して女性の顔面などを殴り、「金はどこだ、殺すぞ」などと脅迫。軽乗用車１台と携帯電話などを奪い、女性にけがをさせた疑い。

　連れ去られた女性は同日夜、埼玉県川越市内で保護され、千葉県警が藤井容疑者を監禁容疑で現行犯逮捕した。女性は男３人に殴る蹴るの暴行を受けたなどと話していた。

　千葉県警によると、１７日朝、女性の母親が夜勤から帰宅した際、玄関が開けられ、室内が荒らされていることに気付いて１１０番した。金庫が開けられており、室内にあった財布の現金と敷地内に止めていた車がなくなっていた。