アマゾン川の資料写真[Pixabay]

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深刻な干ばつでアマゾン川の水位が大きく下がり、川の底にあった200〜300年前の住民たちの生活痕跡が続々と明らかになり、歴史学者の注目を集めている。

17日(現地時間)、ブラジルのマスコミG1などによると、アマゾン川を形成する主要水流の一つであるマデイラ川の支流では、19世紀に使われたと推定される難破船が後になって発見された。

丘に座礁したようなこの船舶は先月末、船員と漁師たちによって初めて一部目撃され、数日の間に水がさらに抜けてその形が完全に明らかになった。現地住民たちは、「以前までは水に浸かった部分が多くて石と勘違いしていたが、今回初めて船舶の外形を見ることになった」とG1に伝えた。

社会史学者であるカイウ・パイアウン博士はG1に「アマゾン航海を研究した学者たちの資料と対照する現場調査が必要だ」としながらも「残骸の特性上、浅い水位の川を航海し、水に浸った岩と丸太を避けるために作られた19世紀後半の船舶と類似している」と話した。

現地当局は「関連船舶の歴史的背景に関する技術的情報は、これまでほとんど知られていない」とし、「精密調査のための手続きを踏む予定だ」と明らかにした。

これに先立って、アマゾンのソリモエス川の底では先月18世紀に築造された要塞跡が発見されるかと思えば、8月には要塞防御に使われたことが確認された大砲が水の外に出たりもした。

マデイラ川は10月末まで続くアマゾンの乾季を経て深刻な干ばつに見舞われているが、今年の水位は1967年の観測開始以来、最低に落ちた。アマゾナス州政府は「川の水位の低下で一帯80万人の住民に影響を及ぼしている」と懸念した。

ただ、ブラジル当局は今月中旬からアマゾン一帯に雨が降り、干ばつが改善できるものと予想した。