バングラデシュのハシナ前首相=ロイター

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 大規模な反政府デモの末、8月に政権が崩壊したバングラデシュの国際犯罪法廷は今月17日、国外脱出したハシナ前首相に、人道に対する罪の容疑で逮捕状を出した。

 デモ隊を武力で鎮圧しようとし、大勢の死者を出した責任が問われている。

 地元紙プロトムアロなどによると、逮捕状はハシナ氏のほか、同氏が率いた前政権与党アワミ連盟(AL)幹部ら計45人に出された。逮捕状発行の請願を法廷に出した検察官は、「影響力のある被告人を逮捕しなければ、徹底した捜査は不可能だ」と述べた。

 法廷はハシナ氏らに来月18日までの出廷を求めているが、同氏は現在インドで保護されており、身柄の引き渡しが実現するかは不明だ。