ガザで少なくとも50人死亡、イスラエル軍 北部で攻撃拡大

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Nidal al-Mughrabi

[カイロ 15日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザで15日、イスラエル軍の攻撃により少なくとも50人のパレスチナ人が死亡した。イスラム組織ハマスなどの戦闘員らとの激しい戦闘が続く中、ガザ北部ジャバリアで攻撃を拡大している。

パレスチナの保健当局によると、ガザ地区最大の難民キャンプであるジャバリアのアルファルージャ付近で、イスラエル軍の攻撃により少なくとも17人が死亡。ガザ南部のハンユニスの東に位置するバニスハイラではイスラエル軍のミサイルが民家を直撃し、10人が死亡した。

また、イスラエル軍の空爆により、ガザ市郊外サブラにある3軒の家屋が破壊され、現地の緊急サービスによると、現場から2人の遺体を収容した。空爆時に家屋にいたとみられる12人を現在捜索中という。

このほか、ガザ中心部のヌセイラト難民キャンプで家屋が攻撃され、8人が死亡した。

イスラエル軍はこのところガザ北部に部隊を集中させており、特にジャバリアへの攻撃が激化。パレスチナ人や国連機関の間では、イスラエルが北部から住民を一掃しようとしているのではないかとの懸念が広がっているが、イスラエルは否定している。

国連の人権機関によると、イスラエル軍はガザ北部を他のガザ地区から完全に切り離そうとしているもようだ。