※騎手は想定

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 「菊花賞・G1」(20日、京都)

 世代の頂点に立ったダービーから直行してきたダノンデサイルが主役を務める。前走後は放牧で英気を養い、夏を無事に過ごして栗東に帰厩。9月中旬から乗り込みを開始した。2週前には栗東CWの併せ馬で好時計をマークと着々と準備は整ってきた。淀の長丁場も難なくクリアし、73年タケホープ以来となるダービー&菊花賞の2冠制覇を成し遂げる。

 最重要ステップの神戸新聞杯を逃げ切ったメイショウタバル。得意の雨馬場を味方に堂々と押し切り、左前挫石で出走を取り消したダービーのうっぷんを晴らした。3冠最終戦でダノンデサイルとは初対決。2つ目の勲章を手にしたゴールドシップ産駒が真っ向勝負を挑む。

 セントライト記念で重賞初Vを飾ったアーバンシックもV候補の一角だ。これまでにない好位からの競馬でじっくりと脚をためると、直線では次元の違う脚色で豪快に突き抜けた。春は皐月賞4着、ダービー11着と涙をのんだが、秋初戦で成長した姿を披露。スケールアップした素質馬が菊の大輪を咲かせるか。

 セントライト記念2着と上々の滑り出しを見せたコスモキュランダ。最後は勝ち馬の決め手に屈したが、直線でいったん先頭に立ったレースぶりは悪くなかった。春は弥生賞ディープ記念V、皐月賞2着と実力は世代屈指。逆転戴冠へ挑む。

 ダークホースとなるのは破竹の3連勝で淀の大舞台に臨むピースワンデュック。前走の阿賀野川特別は鼻差の辛勝だったが、中団から差す形で結果を残し、収穫大の一戦だった。まだ底を見せていない東の逸材。春の実績馬を蹴散らして、狙うは下克上だ。