【大相撲】北の富士が高評価する「若元春は千代の富士にそっくりだ」大関への道

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先の大相撲秋場所で11勝4敗の好成績を挙げ、三役復帰のチャンスをつかんだ若元春。一時は三役に定着し、大関昇進間近と思われたが、このところは三役と前頭上位を行き来している。相撲ライターが言う。

「いちばんの楽しみは、千代の富士を育てた相撲解説者の北の富士さんが、千代の富士とそっくりだと評価していることです。千代の富士は100キロちょっとの小兵で、脱臼が癖になっていた。それを腕立て伏せで克服しました。その姿を見ていた人が言うんですから」

 琴桜戦はいつも熱戦になる。琴桜は右四つ、若元春は左四つの相撲を得意としている。いわゆるけんか四つのためか、過去の対戦成績は若元春の7勝10敗と拮抗しているのだ。相撲ライターが続ける。

「昨年の春場所で対戦した際は右四つに受け止めた琴桜が寄って出たのですが、土俵際のうっちゃりで若元春に軍配が上がりました」

 熱戦になるのに、あと一歩というところで勝てないのが豊昇龍戦だ。対戦成績は3勝14敗で、

「2人の自力は対戦成績ほど離れていない。稽古場では五分です。若元春は本当によく稽古する。(出稽古などで)分が悪い豊昇龍との稽古が終わると『稽古場からコツコツやっていくしかない』としみじみ言っていました。あの兄弟はホント不運です。弟の大関候補・若隆景は大ケガを克服して臨んだ秋場所の後、再びケガをして、右膝蓋腱炎で約4週間の加療と診断されています」(相撲部屋関係者)

 11月には九州場所が開幕する。先に大関の座を手中にするのはどちらだろう。