試合後、スタンドにあいさつする関学大の選手

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 「関西学生アメフト、関学大45−12京大」(13日、王子スタジアム)

 関学大が45−12で京大を下し、開幕5連勝した。第1Qに先制を許したが、第2Qに逆転。後半は得点を重ね完勝した。U20日本代表カナダ遠征中に大麻蓋然(がいぜん)性のある物質の所持・使用を疑われた5選手が1日付で日本協会から処分を受けたが、チームは平静を保ち勝利を重ねた。

 京大の思い切った攻撃に前半苦戦した関学大は、第2Q1分にQB星野太吾(1年)がWR五十嵐太郎(3年)にTDパスを通すなど流れを変えた。大村和輝監督は「オフェンスもディフェンスも入りが悪い。(今季)5試合とも内容はよくない」と辛口。しかし、故障で離脱していた昨年甲子園ボウル最優秀選手のQB星野秀太(3年)が、後半に今季初出場したことを収穫に挙げた。

 弟の星野太と兄弟出場した星野秀は「チームに貢献できず歯がゆさはあったが、弟をQBとして育てなければという責任感で取り組んだ」と、上級生としての自覚をのぞかせた。チームは開幕前から大麻騒動に揺れたが、大村監督が「選手たちはそこまで気にしていないのであまり関係ない」と話すように、強い精神力で好調を支えている。