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 コント芸日本一を決める「キングオブコント2024」が12日、開催され、ラブレターズが初優勝し、優勝賞金1000万円を獲得した。

 優勝後、塚本直毅(39)溜口佑太朗(39)はともに優勝会見に出席。あらためて喜びを語った。

 2009年4月に結成。ともにお笑い志望ではなかったが、アマチュアとして08年のキングオブコントに出場。11、14、16年と決勝大会に進んだ。しかしノックアウト方式の14年は1回戦で大敗、16年もファーストステージ最下位と苦杯をなめた。しばらく停滞が続いたが、単独ライブや対バン、トークライブと地道にステージで技術を磨き続けた。

 11年大会では、すっかり人気者になったロバートとも戦った経験がある。初挑戦から18年。塚本は「こんなに時間がかかるとは思わなかった」と本音を明かした。

 今回が5度目の決勝大会。9月の出場者決定会見で、溜口は「恥ずかしい数字だとも思っている」と打ち明けていた。平均年齢39歳は、今大会ファイナリストでは、や団の平均42歳に次ぐ高年齢。溜口は「これ以上は回を重ねないように。(決勝)当日は決めて、気合いを入れて」。今大会での頂点に立つことを決意して臨んでいた。

 優勝会見で溜口は、胸に秘めた思いを吐露した。「老害みたいな扱いを受けてきた。11年に初めて(プロとして)出て、“早く抜けろよ”言われていた」。それだけに、「最高の形で抜けることができた」と前向きに語った。

 キングオブコント2024は大会史上最多の3139組がエントリーし、コント芸日本一の称号と優勝賞金1000万円をめぐる、し烈な争いを繰り広げた。決勝大会はcacao、コットン、シティホテル3号室、ダンビラムーチョ、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人、ロングコートダディが出場した。審査員は飯塚悟志(東京03)小峠英二(バイきんぐ)秋山竜次(ロバート)山内健司(かまいたち)じろう(シソンヌ)。

 大会はTBS系「お笑いの日2024」内で午後6時30分から生中継され、浜田雅功(ダウンタウン)がMCを務めた。

 ◇ラブレターズ ツッコミの塚本直毅、ボケの溜口佑太朗により2009年結成。アマチュア時代の08年からキングオブコントに挑戦。11年にはファイナリストになり、7位と大健闘した。最高成績は23年の6位タイ。M−1グランプリは不参加。シティボーイズ、阿佐ヶ谷姉妹らが在籍するASH&Dコーポレーション所属。