ことしのノーベル平和賞が発表され、日本被団協=「日本原水爆被害者団体協議会」が選ばれました。

ノルウェーのノーベル委員会は、授賞理由について「被爆者として知られる広島・長崎の原爆の生存者による草の根運動であり、核兵器のない世界を実現するための努力と、核兵器が二度と使われてはならないことを目撃証言を通じて示した功績が評価され、平和賞を受賞することになった」と説明しています。

さらに、「核保有国は核兵器の近代化と改良を進め、新たな国々が核兵器の保有を準備しているように見え、現在進行中の戦争で核兵器を使用するという脅迫がなされている。人類の歴史におけるこの瞬間、核兵器が人類の歴史上最も破壊的な兵器であることを思い起こすことには価値がある」とも述べています。

ノーベル平和賞で日本人や団体が対象になったのは、1974年の佐藤栄作元総理大臣に続いて2回目です。

授賞式はことし12月、ノルウェーのオスロで行われます。