主演・菜々緒、超脱力系お仕事コメディ『無能の鷹』ついにスタート!こんな主人公、見たことない

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スマートな身のこなしに落ち着いた声、自信に満ちあふれているのに謙虚な立ち振る舞い。ヒロインの鷹野ツメ子(たかの・つめこ)はどこからどう見ても中堅エース級の風格を備えていて、超有能そうな見た目なのに、実は衝撃的に無能で…。

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本日10月11日(金)、ドラマ『無能の鷹』がスタート。

女性コミック誌「Kiss」(講談社)で連載されていたはんざき朝未による大人気コミックスが、テレビ朝日の連続ドラマ初主演となる菜々緒を迎えて実写ドラマ化される。

無能な主人公・鷹野を演じる菜々緒をはじめ、社内ニートとなっている鷹野の相棒となり不運すぎる社会人生活をスタートさせるひよわな新入社員・鶸田道人(ひわだ・みちと)役の塩野瑛久、優しいばかりに常に損をして鷹野の指導係まで押し付けられた会社の歯車代表・鳩山樹(はとやま・いつき)役の井浦新というNHK大河ドラマ『光る君へ』(2024年)の一条天皇(塩野)、藤原道隆(井浦)コンビの共演も大注目。

さらに、地雷を踏まない会社の歩き方をとにかく大事にする憑依系腹黒サラリーマン・雉谷耕太(きじたに・こうた)役の工藤阿須加、出世欲の塊であり野望と愛欲にまみれた令和版黒革の手帖を操る社内CIA・鵜飼朱音(うかい・あかね)に扮するさとうほなみ、ありがとうとごめんねが言えない老害部長・朱雀又一郎(すざく・またいちろう)を演じる高橋克実も出演。

連続テレビ小説『虎に翼』(2024年/NHK)で男装の女性弁護士・山田よねを演じて大ブレイクした土居志央梨は、“よねさん”から大胆イメチェンしてロングのオレンジヘアなだるだるエンジニアに扮する。

◆実は無能なヒロインが世界を平和にする…?

この新感覚お仕事コメディの主人公・鷹野は、難しいことを考えると頭が痛くなり、「何がわからないのかわからない」と素直に開き直る。

有能そうなオーラで周囲からの目線をクギ付けにしながら真剣な表情で挑み続けるのは、UFOキャッチャー。また、屋上でカッコよくポーズをキメているけど実は今にもクビ寸前だったり…と、我が道を突き進む強烈なキャラクターだ。

そんな鷹野と鶸田が面接会場で初対面をはたすシーンでは、まるで後光がさしているようなまばゆい光に包まれた鷹野と、その“できるオーラ”全開の神々しさにうっとりとしてしまう鶸田が印象的に描かれる。

しかし入社後、鷹野は社内ニートになってしまっていて…。

できることがない鷹野が入社してからしている作業のひとつ、資料のホチキス留めさえも、全体的に位置がややズレていて、パソコンでのグラフ作成に関しては「絶望的状況」。同僚たちを日々ドン引きさせている鷹野は、「燃費」さえも“もえぴ”と読んでしまう始末で…。

やがて、鷹野と鶸田の“有能”に見える女ד無能”に見える男の最強タッグが奇跡を起こす――。

◆脚本を手がけるのは、令和のトップランナー・根本ノンジ

本作の脚本を手掛けたのは、脚本家・根本ノンジ。

『フルーツ宅配便』(2019年/テレビ東京系)、『監察医 朝顔』シリーズ(フジテレビ系)、『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(2021年/日本テレビ系)、『正直不動産』シリーズ(NHK)、『パリピ孔明』(2023年/フジテレビ系)ほかで実力を発揮し、現在はNHK連続テレビ小説『おむすび』(2024年)で原作・脚本を務める令和のトップランナーだ。

シリアスの中で光るクスッとさせる要素、逆に、コメディながらもほろりとさせる変幻自在のその手腕を今作でも遺憾なく発揮している。

※根本ノンジ(脚本)コメント

――脚本を書かれたときの思い、特に大事にされたことなど教えてください。また、『無能の鷹』という作品の魅力はどんなところにあるとお感じでしょうか?

原作の魅力は、脱力コメディと思わせ、読んでいくうち「これってもしかして哲学的な事言ってる?」と深い所に連れていかれ、でも「いや、やっぱりコメディだよね、うんうん」と油断させつつ「でも鷹野みたいな生き方できたら素敵だよね〜」とまろやかに心を動かされるところだと思いました。

そんな素敵な原作の世界観を壊さず、映像作品としてより豊かなものになるよう映像化チーム一丸となって、心を込めて作らせていただきました。

――ひと足先に第1話をご覧になられたそうですが、いかがでしたか? また、第1話の一番好きなシーンを教えてください!

素晴らしかったです。菜々緒さんをはじめキャストの皆さんと演出の村尾監督のおかげで『くだらないことを大真面目にやる』というコメディの神髄を見れました。好きなシーンだらけなんですが、しいてあげるならオフィスのシーンで鷹野が急に語りはじめるところが団体芸のようで最高でした。

――菜々緒さんが演じる、圧倒的無能なヒロイン“鷹野ツメ子”の無能っぷりはいかがですか?

この役って本当に演じるのが難しいと思います。何考えてるか分かんないし、生活感もないし、現実離れしていて、フィクション度が相当高い。それを演じ切るには、人並外れて現実離れした俳優さんじゃないと務まらない。まさしく菜々緒さんしか演じられない役だと思いました。

――初回放送を前に最終話まで書き上げているそうですが、今はどのようなお気持ちですか?

連ドラはオンエアに追われながら脚本を書くのが当たり前のようになっていますが、キャスト、スタッフのことを考えると、早めに最終話まで脚本があった方がクオリティがあがると思うので今後こういう形は増えていくんじゃないでしょうか。

ただプロデューサーの貴島さんと、かなり前から準備を始めていて打ち合わせが生活の一部になっていたので、それがなくなるのがちょっと寂しい。

――撮影現場も訪問されたとのことでしたが、実際に訪れてみていかがでしたか?

現場の雰囲気も明るく、和やかで良い作品になるなあという予感がしました。原作者のはんざき朝未先生もいらしていて、お会いできて光栄でした。

――視聴者の皆様へメッセージをお願いいたします。

このドラマは鷹野という孤高の存在を中心に、どの会社にもいそうな人達の悩みもふんわり描いています。お仕事で疲れた金曜の夜、ゆる〜く観ていただきつつ、何となく『来週もめんどいけど仕事がんばるかー』と思ってもらえると、とっても幸せです。