◆米大リーグ・地区シリーズ パドレス0―8ドジャース(9日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 ドジャース大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、1勝2敗と後がない状況で迎えた地区シリーズ第4戦の敵地・パドレス戦に「1番・指名打者」でフル出場し、適時打を放つなど3打数1安打1打点、2四球だった。チームは8投手がつなぐブルペンゲームで投手陣が踏ん張って、打線も12安打8得点で快勝。対戦成績を2勝2敗のタイに戻して逆王手をかけ、地区シリーズ突破&リーグ優勝シリーズ進出は第5戦に持ち越されることになった。

 ドジャースは初回に先頭の大谷が二ゴロに倒れたが、ベッツが中3日で先発したシースから中堅左へ先制のソロ。2回には大谷、ベッツの連続適時打が出てリードを追加点を奪うと、3回にもスミスが2ランを放ってリードを5点に広げた。大谷は4回に四球で出塁。2死二塁でT・ヘルナンデスの打球を三塁手・マチャドがはじくのを見て二塁から本塁を狙ったが、ボールが三塁塁審に当たってマチャドの近くにボールが落ちて、本塁でタッチアウトになる不運もあった。大谷は珍しく三塁ベンチで怒りをあらわにしていた。

 ブルペンゲームのドジャースは先発のブレージャーが1回3分の1をパーフェクトで抑える好発進を切ると、バンダ、ベシア、フィリップスと無失点でつなぐと、7回にはラックスの2ランなどで3点を奪って8点差として試合を決めた。0―8の9回にはパドレス・松井裕樹投手(28)がポストシーズン初登板。1安打無失点で1イニングを投げきった。

 メッツとのリーグ優勝決定リーグ進出をかけた11日(同12日)の第5戦は、ドジャース山本由伸投手(26)が中5日、パドレスはダルビッシュ有投手(38)が中4日で登板する事が濃厚。ポストシーズンで両チームとも日本人投手が先発すると、史上初の快挙になる。