完投勝利した青学大・中西(左)とリーグ戦1号を放った青山

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 「東都大学野球、青学大4−1亜大」(8日、神宮球場)

 4季連続Vを狙う青学大・青山達史外野手(1年・智弁和歌山)がリーグ戦1号を放った。

 二回1死二、三塁の好機で、カウント2−1から外角直球を捉え右翼席中段付近まで運ぶ先制3ラン。「手応えは良かったです。良い形で捉えられれば逆方向に飛ぶと自分でも分かっているので、この試合で再現できて自信につながります」と充実の表情を浮かべた。

 この試合で、今秋ドラフト候補の主将・佐々木泰内野手(4年・県岐阜商)が初回に死球を受け交代。打撲と診断された。さらにチームでは、同じくドラフト候補で4番を担っていた西川史礁(みしょう)外野手(4年・龍谷大平安)が死球による故障で今季出場が絶望的という状況。4年生の主力2人を欠く中、「史礁さんがいない中、泰さんまでデッドボールでいなくなって、何とかこの試合は勝ちたいと思った。一打につながって良かった」と話す期待の1年生が大仕事を果たした。

 また、智弁和歌山の2学年先輩である中西聖輝投手が先発し、2試合連続の完投でリーグトップの5勝目をマーク。降りしきる雨の中、153球の熱投を演じた。青山は「ずっと中西さんからホームランが見たいと言われていた。中西さんが投手の時にあまり打ててなかったので、高校の後輩として何とかきょう出せて良かった」と笑った。

 安藤寧則監督(47)も「佐々木とか西川でも、ああいう弾道は打ったことないと思う。天性の部分。青山にしか打てないホームラン」と絶賛した。