日本サッカー協会(JFA)は4日、千葉市内でメディアブリーフィングを行い、10月26日に国立競技場で開催される日本女子代表(なでしこジャパン)対韓国女子代表戦(国際親善試合)で佐々木則夫女子委員長が監督代行を務めると発表した。

 その他のチームスタッフは、狩野倫久コーチ、内田篤人コーチ、西入俊浩GKコーチ、大塚慶輔フィジカルコーチに決定。同試合に臨む今回の活動期間のみの編成だとう。

 なでしこジャパンは東京五輪敗退後の21年10月から池田太氏が指揮官を務め、パリ五輪を戦った24年8月に退任が発表されていた。昨夏の女子W杯、今夏のパリ五輪ともにベスト8で敗退。今回の韓国戦に向けて新監督の招へいを目指していたが、まとまらなかったようだ。

 佐々木女子委員長は過去になでしこジャパンを指揮している。08年1月から16年3月にかけてチームを率い、11年の女子W杯では初の世界一に輝き、翌年のロンドン五輪では銀メダルを獲得。約8年ぶりの現場復帰にあたっては「実際に指揮を執るのは最近やっていなかったので非常に不安なところ(苦笑)」と冗談を交えつつ、次のように意気込みを語った。

「一番はもちろん招集した選手たちに頑張ってもらいたいが、ここだけでなく先があるので、以前のなでしこジャパンのプレースタイルよりも、もっとこういう風にしていきたいんだというところを、しっかりとトレーニングで落とし込んでいく」

「まだコーチングスタッフと濃い内容のミーティングはできていないが、なでしこジャパンのあるべき姿、そういったパフォーマンスを、日本人女性の特徴を活かした中でできる要素を選手たちに伝えて、そしてコーチ陣とともに臨み、韓国戦が今後の指標になるようにしていきたい」

(取材・文 成田敏彬)