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 日本サッカー協会の佐々木則夫女子委員長(66)が4日、千葉市内で報道陣に取材対応し、女子日本代表「なでしこジャパン」の監督人事について説明した。新監督は選定中とし、26日に行われる韓国との国際親善試合(国立競技場)は佐々木則夫氏自らが代行監督として暫定的に指揮を執ると明らかにした。また、コーチに元男子日本代表の内田篤人氏(36)、U―20日本女子代表監督の狩野倫久氏(48)が就任した。GKコーチは西入俊浩氏(47)、フィジカルコーチは大塚慶輔氏(47)が引き続き務める。この体制は今回の活動期間のみ。

 池田太前監督は8強で終えたパリ五輪後の8月21日に退任。後任は女子では初となる外国人指導者の招へいも検討されている。

 会見で「監督を視野を広げて選考している中で、このタイミングでは新しい監督を招へいすることはできなかった。これまで身近なところで見ていたので、私が代行するのが現在の状況ではベスト」と説明した佐々木氏。08年から16年までなでしこの監督を務め、11年W杯ドイツ大会では初の優勝へと導いた。15年W杯カナダ大会でも準優勝、五輪では12年ロンドン大会で銀メダルと輝かしい成績を収めており、その手腕は確かだ。

 佐々木氏にとっては、16年リオ五輪アジア最終予選以来、8年ぶりになでしこの指揮を執ることになる。韓国戦に向けて「なでしこのやるべき姿、なでしこの特長を生かし、何か指標になるようなものにしていきたい。(新監督に向けて)こういうような(サッカーの)イメージがあるというのは示したい」と抱負を語った。

 “臨時コーチ”に就任した内田氏については、20年からU―18、U―19、U―20代表、男子A代表のロールモデルコーチを務めてきた。佐々木氏は「彼の指導者との姿勢、アンダーの練習で非常に熱意を持っている姿を見た。うちでもそういうことをやってもらいたい」と期待を込めた。

 韓国戦はパリ五輪後の初試合となる。FIFAランキングは日本の7位に対し、韓国は19位。国立で女子の日韓戦が行われるのは07年6月以来17年ぶり。