『トランスフォーマー/ONE』クリス・ヘムズワースとブライアン・タイリー・ヘンリーにインタビュー ─ 「D-16は若い頃の自分だ」

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『トランスフォーマー』シリーズ最新作『トランスフォーマー/ONE』が大ヒット公開中だ。オプティマス・プライムとメガトロンの若き日々、オライオンパックスとD-16をフレッシュに描く、誰もが楽しめる新次元リアルCGムービー。『アベンジャーズ』ソー役でお馴染みのクリス・ヘムズワースがオライオンパックス役、『ブレット・トレイン』(2022)などのブライアン・タイリー・ヘンリーがD-16の本国版声優を務めている。

THE RIVERでは、ヘムズワースとヘンリーの両名に直接インタビュー取材を敢行。若きキャラクターのキャラクター造形についてや、アフレコ収録の難しさについて聞いてみた。

『トランスフォーマー/ONE』クリス・ヘムズワース、ブライアン・タイリー・ヘンリー インタビュー

──オプティマス・プライムもメガトロンも、これまでのアニメシリーズや実写作品で確立されたキャラクターですね。しかし本作は若き日を描くものですので、自分たちならではの要素を持ち込むことができたのでは。これまでの実写版声優であるピーター・カレンやヒューゴ・ウィーヴィング、フランク・ウェルカーの声は、どれくらい意識されたのでしょうか?

クリス・ヘムズワース:間違いなく大きな影響を受けました。ピーターの素晴らしい声と同じような重厚感とトーンを出したかった。そこが一つの終着点でしたね。だんだんとニュアンスを彼のリズムに近づけていくんです。

でも今作は、あなたの言うように若いバージョンで、オリジン・ストーリーです。だから、自然さや、無鉄砲な感じが求められました。彼にはまだ盲目的な楽観主義があるのですが、誰も気づいていないような熱意も持っていたと思います。キャラクター作りでは、まっさらなキャンパスのような自由がありましたね。共感できるようなものを作り上げて、ゆくゆくはこれまでのものにつながっていくような。

ブライアン・タイリー・ヘンリー:本作では、彼らの昔の姿が初めて明かされます。オライオン・パックスとD-16という名前も初めて登場します。メガトロンのかすれた声も聞いたことがなかった。彼が不安な気持ちで話したり、涙したり、時には恐怖したり、反逆したり、そういう弱い部分を探求しました。この若者はどんな人物だったのだろうと考えて、自分たちの見解を取り入れました。

Ⓒ2024 PARAMOUNT ANIMATION. A DIVISION OF PARAMOUNT PICTURES HASBRO. TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. Ⓒ2024 HASBRO

──ブライアンは映画『スパイダーバース』シリーズでジェフ・モラレス役として声優をやっていますね。しかし本作にはアクションシーンもあり、お二人とも声優として初めてのことに挑戦する必要があったと思います。特に難しかった部分は何でしたか?

ブライアン:それこそ、メガトロンの弱い部分ですね。僕もクリスも、どこかであの有名な「私はオプティマス・プライム」「私はメガトロン」というセリフを言うことになるとわかっていた。彼らが自分自身に目覚めていく物語の全容を事前に知らされていましたから。それがどこに来るのかを見極めようとしていました。

D-16は、19歳か20歳当時、まだ自分が定まっていなかった時期の僕みたいだと思いました。だからあまり声質を変えたくなかった。僕と同じような声にしたかったんです。とても弱いところがあって、とてもナイーブな時期の声。彼の若さや、優しい面、彼にも心があることを伝えたかったんです。彼の声を明るく、自由で、感情的に演じることができました。

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『トランスフォーマー/ONE』は大ヒット公開中。