「栗のラム酒風味とクレームフェッテ」は、ゆでた栗をスプーンでくり抜き、きび砂糖とラム酒を合わせたシンプルな一品。



栗料理の最大の難関、「皮むき」が不要なので気軽に楽しめる栗のデザートです。甘みを加えずに泡立てた生クリーム、クレームフェッテを添えて口に入れればモンブランの味。

持ち寄りにも適していて、その場合は生クリームの代わりにマスカルポーネチーズを持参すると準備と片付けが少なく済みます。

栗のラム酒風味は日ごとに味がなじんで美味しくなるので、たっぷり作って長くお楽しみください。

■栗のラム酒風味とクレームフェッテ

調理時間 40時間
レシピ制作 保田美幸



栗のラム酒風味とクレームフェッテ


【材料】(4人分)

栗 10個
きび砂糖 35g
ラム酒 小さじ 1
生クリーム 60ml
シナモンパウダー 少々

【作り方】

1、栗はかぶる位の水と一緒に鍋に入れて強火にかけ、煮たったら弱火にして鍋に蓋をし、10〜15分蒸しゆでしてザルに上げる。



2、(1)の粗熱が取れたら、縦半分に切ってスプーンで身をくり抜いてボウルに入れ、きび砂糖とラム酒を加えて混ぜ合わせる。

栗は温かい方がくり抜きやすいです。きび砂糖の量は栗の正味のg数に対して30%を目安にしてください。



3、(2)を器に盛り分け、生クリームを8分立てに泡立てて添え、シナモンパウダーを振る。



【このレシピのポイント・コツ】

ホームパーティーなどの持ち寄りにもピッタリです。その場合は生クリームの代わりにマスカルポーネチーズを持参すると準備と片付けが少なく済みます。栗のラム酒風味は、日ごとに味がなじんで美味しくなるので、たっぷり作って長く楽しめます。

・栗のナッツ感に合う スパイシーな赤ワイン


ペアリングに、樽熟成のシュペードブルグンダー(Spätburgunder)を合わせました。シュペートブルグンダーはピノ・ノワール(Pinot Noir)のドイツ名で、訳して「遅いブルゴーニュ」。

冷涼な地域のために果実が熟す時期が遅いことと、ピノ・ノワールの原産地がフランスのブルゴーニュ地方であることに由来します。そのワインの持つ濃厚な果実味がラム酒に。ほんのりと感じられるスパイシーでスモーキーな風味が栗のナッツ感にしっくりと合います。

余談ですが、鶏肉とマイタケのソテーをバルサミコしょう油で調味した料理とも楽しみました。



▼今回使用したワイン情報

【商品名】シュペートブルグンダー エス クヴァリテーツヴァイン トロッケン(2020)
【生産者】ベルンハルト・コッホ
【種類】赤ワイン
【品種】シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)
【風味】ドイツで日本人女性が手掛ける赤ワイン。フレッシュな酸と繊細なタンニンが心地よく、穏やか。濃厚なチェリーの果実味と、スパイスとスモーキーな香りが特徴です。
【アルコール度数】13.5%
【産地】ドイツ・ファルツ



(保田 美幸)