【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、方向感に欠き終盤は手仕舞い売り (9月25日)
日経平均株価
始値 37947.35
高値 38109.24(14:11)
安値 37868.84(09:47)
大引け 37870.26(前日比 -70.33 、 -0.19% )
売買高 16億1221万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆8404億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は5日ぶり反落、方向感の見えにくい展開に
2.前日まで4営業日で1700円超上昇、利益確定売り誘発
3.欧米株高も円高が重荷、取引終盤にマイナス圏に沈む
4.半導体関連や機械株買われ、銀行や保険株などは下落
5.TOPIXも軟調ながら値上がり銘柄数が値下がり上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比83ドル高と4日続伸した。FRBによる追加利下げ期待や中国の景気刺激策を受け、買いが優勢となった。
東京市場では、方向感の見えにくい展開で、日経平均株価は3万8000円大台ラインを挟んでの往来に終始。取引終盤は手仕舞い売りが優勢だった。
25日の東京市場は、小幅な値動きながら不安定な地合いに終始した。朝方はやや買いが先行し日経平均は小高く始まったが、その後すぐに値を消しマイナスゾーンに沈んだ。前日の欧米株が全面高となったものの、足もとの円高を嫌気する形で利益確定売りを誘う形に。しかし、その後はプラス圏とマイナス圏を行き来する展開となった。半導体関連や機械株の一角に物色の矛先が向いたものの、全体を押し上げる力には乏しく、一方で米長期金利低下などを背景にメガバンクや大手生保など金融株が安く、全体相場の足を引っ張った。日経平均は前日までの4営業日合計で1700円以上の上昇をみせていたこともあり、目先高値警戒感からの売りを誘導した。引け際に日経平均は安くなり、TOPIXもマイナス圏で引けたが、プライム市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗しており、わずかながら値上がりの方が多かった。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の大手が終始買い優勢を維持した。売買代金2位に入った三菱重工業<7011>も堅調。川崎重工業<7012>も買われ、ダイキン工業<6367>も上昇した。三井物産<8031>も高い。日本新薬<4516>が急騰、サイボウズ<4776>、アクシージア<4936>が値を飛ばし、コーセー<4922>も大幅高。ツガミ<6101>、日本ペイントホールディングス<4612>の上げ足も目立つ。
半面、東京エレクトロン<8035>がやや売りに押されたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクの下げも目立つ。さくらインターネット<3778>が利食われ、ファーストリテイリング<9983>も下値を探る展開に。協和キリン<4151>は急落した。セレス<3696>も大幅安。楽天銀行<5838>、サンウェルズ<9229>なども大きく値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ファナック <6954>、ダイキン <6367>、安川電 <6506>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約125円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、テルモ <4543>、東エレク <8035>、協和キリン <4151>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約155円。うち81円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)機械、(2)空運業、(3)パルプ・紙、(4)ガラス土石製品、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)銀行業、(3)水産・農林業、(4)精密機器、(5)情報・通信業。
■個別材料株
△サニーサイド <2180> [東証S]
中田英寿氏を執行役員に選任。
△ビーマップ <4316> [東証G]
東証が信用取引に関する臨時措置を解除。
△日本新薬 <4516> [東証P]
米J&J が「ユバンシ配合錠」の製造販売承認を取得。
△サイボウズ <4776> [東証P]
300万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△資生堂 <4911> [東証P]
中国の景気刺激策を受けて関連銘柄が幅広く上昇。
△アイビー <4918> [東証S]
新製品の投入効果などで25年3月期業績予想を上方修正。
△ゲームウィズ <6552> [東証S]
Dガレージ <4819> と戦略的パートナーシップで基本合意。
△アドテスト <6857> [東証P]
キオクシア上場延期も海外投資家とみられる押し目買い活発。
△スギHD <7649> [東証P]
第2四半期営業益17%増で通期計画進捗率51%。
△光・彩 <7878> [東証S]
10月31日を基準日として1株を2株に株式分割へ。
▼東北新社 <2329> [東証S]
投資会社3Dによる資産査定協議の打ち切りを発表。
▼三菱UFJ <8306> [東証P]
米国など金融緩和の動きを背景に持ち高調整の売り。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日本新薬 <4516>、(2)サイボウズ <4776>、(3)アクシージア <4936>、(4)コーセー <4922>、(5)ナブテスコ <6268>、(6)ツガミ <6101>、(7)日本ペHD <4612>、(8)安川電 <6506>、(9)明電舎 <6508>、(10)北越コーポ <3865>。
値下がり率上位10傑は(1)協和キリン <4151>、(2)セレス <3696>、(3)UNEXT <9418>、(4)楽天銀 <5838>、(5)サンウェルズ <9229>、(6)松風 <7979>、(7)りそなHD <8308>、(8)ティーガイア <3738>、(9)マネフォ <3994>、(10)Sansan <4443>。
【大引け】
日経平均は前日比70.33円(0.19%)安の3万7870.26円。TOPIXは前日比6.23(0.23%)安の2650.50。出来高は概算で16億1221万株。東証プライムの値上がり銘柄数は805、値下がり銘柄数は772となった。東証グロース250指数は655.65ポイント(5.52ポイント安)。
[2024年9月25日]
株探ニュース