敵地マーリンズ戦で盗塁するドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

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敵地マーリンズ戦

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は18日(日本時間19日)、敵地マーリンズ戦に「1番・DH」で出場し、初回にシーズン49個目の盗塁を成功させた。8-4で勝利した試合後、デーブ・ロバーツ監督は「悪送球を願っていたよ。良い送球ならアウトになっていたからね」とにこやかに冗談を飛ばした。

 初回先頭で左前打で出塁した大谷は、続くムーキー・ベッツの打席の初球から走った。二盗を成功させると捕球が乱れてボールが逸れたことを見逃さず、一気に三塁も陥れた。この日は5打数1安打。シーズン49盗塁は、ロバーツ監督がパドレス時代にマークした数字に並ぶ記録。50盗塁となれば、日本選手ではイチローがマリナーズ時代の2001年にマークした56盗塁以来の大台となる。

 試合後、報道陣の取材に答えたロバーツ監督。大谷の盗塁の場面についてはにんまりと表情を崩し、「悪くない走り出しだったけど、(大谷の)スピードによってフォーテス捕手は素早い送球を強いられた。それでセーフになったね」とスピードを称賛。「明日か本拠地で(自身の)記録を破って欲しいね」と期待した。

 自身が49盗塁をマークした時の心境を問われたロバーツ監督は「『50』だよ(笑)。残念ながら、私は49でストップしてしまった」と大台に届かなかった悔いを明かした。「ショウヘイは素晴らしいシーズンを過ごしている。ショウヘイがDHとして打てることは見事だけど、それよりも凄いのは、盗塁するための余裕が脚にあることだよ。スキル、才能がありとても感銘を受けるね」と、走れる指名打者としての特別さを表現していた。

(THE ANSWER編集部)