ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

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米スポーツ専門局「ESPN」が同僚たちにインタビュー

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は、移籍初年度から様々なハイライトを生み出している。15日(日本時間16日)の敵地ブレーブス戦では、全米中継した米スポーツ専門局「ESPN」が放送中に同僚や指揮官の談話を紹介。チームメートは「1つだけを選ぶのは難しいな……」としながら、大谷の印象深い瞬間を思い思いに振り返っている。

「サンデーナイト・ベースボール」と銘打たれたこの中継では、8回のドジャースの攻撃が始まる直前に、試合前に収録されたインタビューが流れた。大谷のドジャースでの印象に残る瞬間を聞いたようで、「キケ」の愛称で知られるエンリケ・ヘルナンデス内野手は「40-40を達成したサヨナラグランドスラムはとてもクールだったね」と答えている。

 8月23日(同24日)の本拠地レイズ戦、大谷は今季40個めの盗塁を決め、3-3で迎えた9回2死から40号サヨナラ満塁弾。劇的な形でメジャー史上6人目の「40本塁打&40盗塁」を史上最速で達成した。デーブ・ロバーツ監督も「40-40を達成した日だね。40個めの盗塁を決めて、40号を放った。しかもサヨナラ満塁弾でね。とんでもない一夜だよ」とヘルナンデスと同じ場面を選んだ。

「1つだけを選ぶのは難しいな……」と切り出したのはマックス・マンシー内野手。「ドジャースタジアムで、僕が今まで見たこともないような打球をたくさん打っている」として、9月8日(同9日)のガーディアンズ戦で放った46号ソロを挙げた。「ライン際、サードデッキの壁に直撃する打球を打った。あの近くまで飛んだ打球すら見たことがない。信じられないよ」と舌を巻いた。

 ケビン・キアマイアー外野手は「特別な選手には、特別なことが特定の瞬間に起こるもの。野球には奇妙な筋書きがあったりするんだ。オオタニの場合、すでに多くのそういう瞬間を持っているが、さらにこれからも増えていくだろう。彼は唯一無二だよ」と絶賛した。

 この中継では試合前にも、レポーターが大谷の印象を同僚に聞いてまわる特集映像を公開。ヘルナンデスは「歴史だ」、ロバーツ監督は「別世界だ」と表現し、キアマイアーは「並外れていて、とんでもない。今までに見たことがない」と言葉を絞り出した。マンシーは「アンビリーバブル。ユニコーンだ」。オースティン・バーンズ捕手は「彼の打席は見逃したくない」などと力説した。

(THE ANSWER編集部)