「ヨウ素」が26位にランクイン、ペロブスカイト太陽電池量産化へ導入補助案と報じられ主原料として注目<注目テーマ>

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 みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ヨウ素」が26位にランクインしている。

 政府が今秋にもまとめる予定のペロブスカイト太陽電池の普及促進戦略について、12日の読売新聞オンラインで骨子案が判明したと報じており、「ペロブスカイトの導入費用を補助する支援策を盛り込むのが柱だ」とした。政府の後押しで需要を作り出すことでメーカーの量産化を促し、価格低下を図るのが狙いで、国内市場の早期立ち上がりへの期待感が高まっている。

 ペロブスカイト太陽電池は、従来のシリコン系太陽電池と比べ、薄く、軽く、柔軟であるなどの特徴を持つ太陽電池。09年に日本で最初に開発され、「ペロブスカイト」と呼ばれる結晶構造を持つ化合物を発電層に使うことからこう名付けられた。主な原材料はヨウ素だが、日本が世界生産量の約3割を占めることから、経済安全保障の面からも政府が量産・普及に力を入れており、株式市場でも「ペロブスカイト太陽電池」とあわせて「ヨウ素」が注目されるケースが多い。

 この日は、関連銘柄の代表格である伊勢化学工業<4107.T>、K&Oエナジーグループ<1663.T>とも冴えない動き。ただ、前述のようにペロブスカイト太陽電池に関連して注目されることが多いだけに、普及促進戦略の動向には注目しておきたい。

出所:MINKABU PRESS