Image: Sony

グラフィックスとパフォーマンスの両立を目指した、と。

PlayStation 5 Pro(PS5 Pro)が、ついに発表されました。いろいろと噂通りで、見た目はPlayStation 5 スリムとほぼ同じですが、本体を横に走るラインの数が増えてます。PS5 Proは2020年のPS5からチップがアップデートされてクロック周波数が上がり、既存のPS5、PS4のゲームでもさらにキレイにプレイできるようになります。

今回ソニーからの発表はあっさり9分間ながら、PS5のリードアーキテクト、マーク・サーニー氏は、刷新されたコンソールの詳細を明らかにしてくれました。2023年のPS5スリムからPS5 Proで大きく改善した点は、ゲームプレイのレンダリングが最大45%高速になり、レイトレーシングもより高速化したことです。

PS5 Pro Technical Presentation hosted by Mark Cerny

サーニー氏によれば、PS5 Proの開発では、フィデリティモードの美しいグラフィックスを取るか、パフォーマンスモードの高いFPSを取るかのジレンマをなくすことに努めたとのことです。PlayStationの公式ブログでは、PS5 ProのGPUのコンピュートユニットが67%増加し、GPUメモリも28%高速になったと言っています。

お値段11万9980円

PS5 Proは11月7日発売で価格は699.99ドル(日本価格11万9980円)と、PS5(ディスクドライブ付き)から4万円、デジタルエディションからは4万7000円の値上がりになります。最近値上がってたのは、この衝撃を緩和するための布石だったんしょうか…。日本でのプレオーダーは、9月30日午前10時開始です。

PS5 Proにはコントローラーが付属しますが、ディスクドライブはありません。光学ドライブを付けるには、PS5スリムでも使える80ドル(日本価格1万1980円)のものを買う必要があります。PS5スリムのときと同様、縦置きスタンドも別売りです。

形状的には、PS5スリムに比べて若干高さがありますが、既存の本体カバーを使いたいときはPS5 Proでも使えるんじゃないでしょうか。2020年のPS5と同じように、Astro's Playroomがプレインストールされてます。

旧作ゲームもよりきれいに

Image: Sony

PS5 Proのストレージは2TBで、Xbox Series X Galaxy Editionと同じ大容量になります。あとはソニー独自のAIアップスケーリング技術、PlayStation スペクトルスーパーレゾリューション(PSSR)が搭載され、低画質のコンテンツでもより高い解像感でプレイできるとのこと。

PSSRには、PS5 Proのグラフィックス全体を根本から底上げするポテンシャルがあります。PCでのアップスケーリング技術もいろいろ見てきましたが、ローエンドなマシンでもゲームがきれいにプレイできるようになってきましたよね。

また「ゲームブースト」機能では、過去のゲームタイトルをより安定させたり、画質をより高めたりすることができます。PS5 Proでは8,500タイトル以上のPS4のゲームもプレイできて、ここにもゲームブーストが有効な場合があるので、ちょっと前のお気に入りゲームをよりきれいな状態で楽しむ、とかもできそうです。

さらに、これから出る『アサシン クリード シャドウズ』など、PS5 Proの機能を活用したタイトルには「PS5 Pro Enhanced」の表記が付いてきます。また『Alan Wake 2』『The Last of US Part II Remastered』『Marvel’s Spider-Man 2』『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』など既存のタイトルでも、PS5 Proに対応する無償ソフトウェアアップデートが提供されます。